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女川再稼働断念を 岩手の2団体が東北電に要請

再稼働断念を求める吉田専務理事(右から2人目)ら=盛岡市の東北電力岩手支店

 東北電力女川原発2号機(宮城県女川町、石巻市)を巡り、岩手県生協連合会と県消費者団体連絡協議会は8日、再稼働を断念するよう求める要請書を東北電岩手支店に提出した。「隣県の私たちも当事者。決して見過ごせない」と主張している。
 両団体は、東京電力福島第1原発事故に伴う放射性物質によって放射線量の高い地域が岩手県内に発生したと指摘。「(より近い)女川原発で事故が起これば、風向きによっては岩手を直撃して大きな被害を受ける」と強調した。
 要請は、開会中の宮城県議会9月定例会で、再稼働の前提となる地元同意の賛否を問う請願が審議されるタイミングに合わせた。県生協連の吉田敏恵専務理事は「岩手県民の声も聞いてほしい」と述べた。
 東北電岩手支店の尾形直也総務広報部長は「要請書の内容をしっかり確認し、経営陣と共有したい」と応じた。
 岩手県内では、放射性物質濃度が国の基準を超えた一部の原木シイタメ、ナメコ、山菜などの出荷制限が続く。県と各市町村は8月末現在、東電に約148億円の損害賠償を請求し、約126億円の支払いが決まった。
 女川原発2号機は2月、原子力規制委員会の審査に合格。東北電は安全対策工事が完了する2022年度以降の再稼働を目指している。


2020年10月09日金曜日


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