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東北・10月の景気判断引き上げ 2年9ヵ月ぶり、経済活動再開反映

 日銀仙台支店は8日、東北の景気について「厳しい状況にあるが、持ち直しの動きがみられている」とする10月の地域経済報告(さくらリポート)をまとめた。7月の「悪化している」から11期(2年9カ月)ぶりに判断を引き上げた。新型コロナウイルスの感染拡大の影響は続いているが、経済活動が徐々に再開している状況を反映した。
 個人消費は「厳しい状況」から「厳しい状況にあるが、持ち直しの動きがみられている」と上方修正した。業態別のばらつきは続き、スーパーとドラッグストアは「増加」、コンビニエンスは「減少」でいずれも横ばいだった。百貨店は「減少」としたが、「大幅に減少」から引き上げた。
 家電販売額は「増加」、乗用車販売は「減少」でともに上方修正。政府の観光支援事業「Go To トラベル」や前期(4〜6月)に比べて飲食店に客足が戻り始めた効果で、サービス消費も「厳しい状況にあるが、一部に持ち直しの動き」と引き上げた。
 生産も判断を引き上げ「一部に持ち直しの動き」とした。自動車メーカーの生産回復で、輸送機械は「持ち直している」と上方修正。生産用機械、電子部品・デバイス、食料品はいずれも横ばいだった。
 公共投資は「緩やかに増加」に判断を引き上げた。東日本大震災の復旧復興工事が高水準で推移していることや、昨年の台風19号の災害復旧工事などがあった。設備投資は「弱めの動き」、住宅投資は「減少」でともに据え置いた。
 雇用・所得環境は全項目の中で唯一、判断を引き下げ「弱めの動きとなっている」とした。有効求人数の低下や、新型コロナによる給与の減少と企業収益の悪化が影響した。
 仙台支店の担当者は「最悪期は脱したとみられるが、引き続き景気に不透明感がある」と話す。


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2020年10月09日金曜日


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