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台風19号豪雨から1年 移ろう季節、進まぬ再建

多くの被災者が暮らす仮設住宅。再び秋となり、木々の葉が赤く色づいていた=宮城県丸森町寺内前

 東日本に甚大な被害をもたらした台風19号豪雨から12日で1年となる。死者は岩手、宮城、福島3県で60人(宮城1人、福島6人の災害関連死含む)に上り、宮城で2人の行方が分かっていない。3県で住宅約2万8200棟が被災。今も約2400世帯約5500人が仮設住宅や公営住宅に暮らし、新型コロナウイルス感染症の影響で被災者の孤立化が懸念されている。
 台風上陸に伴い昨年10月12日から13日にかけ、各地で河川堤防の決壊や氾濫、土砂災害が起きた。共同通信の集計で全国の死者は関連死を含め13都県で111人、行方不明者は3人。
 岩手、宮城、福島3県の直近の集計で、プレハブ、みなし仮設住宅に暮らす被災者は計2097世帯4764人。ピーク時に比べ2割減にとどまる。支援団体は新型コロナ禍に対応した見守り活動など模索を続ける。
 河川は宮城、福島両県の42河川、87カ所で堤防が決壊し、このうち61カ所で本復旧を終えた。
 国と3県が実施する河川復旧工事2204件(国は東北分)の着工率は68%、完成率は2%にとどまる。
 台風19号級の大雨に対応するため、国は吉田川、阿武隈川で大規模な緊急治水事業に着手した。事業期間はそれぞれ2024年度、28年度までで、引き続き豪雨災害への警戒が求められる。


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2020年10月10日土曜日


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