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待望のサンマ初水揚げ 市場ひとまず「ほっ」 気仙沼漁港

待望のサンマ初水揚げに活気づく気仙沼漁港=10日午前6時55分ごろ

 待ちに待った秋の主役がようやく登場した。10日、宮城県気仙沼市の気仙沼漁港に県内で今年初のサンマが水揚げされた。市場関係者はひとまずほっとした表情を見せた。
 前夜に入港したいわき市の第11権栄丸(199トン)が、午前6時前から水揚げした。漁場は北海道花咲漁港の東約600キロのロシア海域。水揚げ量は39トンで、昨年の初水揚げ(8月27日)の8トンを上回った。
 漁労長の森田毅さん(51)は「これまで北海道で水揚げしてきたが、今季最多の量。漁解禁日(8月20日)より漁場は日本にやや近づいている」と話した。
 サイズは小ぶりな120グラム前後が中心で、入札価格は1キロ平均736円の「ご祝儀相場」(市場関係者)。昨年1年の平均281円を大幅に上回った。
 市場を運営する気仙沼漁協の斎藤徹夫組合長(65)は「待望のサンマ。来年1年分の加工原料を確保しなければならず、漁の遅れが影響しないことを願う」と語った。水産加工会社「阿部長商店」(気仙沼市)の阿部泰浩社長(56)は「来週も水揚げがあるようでまずは安心した。漁が続くよう祈る」と話した。
 気仙沼漁港の昨年の水揚げ量は5380トンで全国3位だが過去最低。記録が残る1974年以降で最も遅い初水揚げは9月11日(2013年)だった。
 女川漁港も10日、初水揚げを迎え、長崎県雲仙市の太喜丸(199トン)が25トンを水揚げした。同漁港で最も遅い水揚げは昨年の10月5日だった。
 10日は宮古市魚市場でもサンマの初水揚げがあり、気仙沼市の第38千代丸が約30トンを水揚げした。大船渡市魚市場では地元の第11三笠丸など5隻が入港。水揚げ量は今季最多の約100トンに上った。


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2020年10月11日日曜日


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