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スマート社会へ 地域を創る新しい力(2)期待しています!

石坂繁典さん
大野宏さん

◎経験や勘を補う国産マシン 石坂繁典さん(石坂グループ環境事業部長)

 ウラノスの最初のユーザーになったのが熊本市の廃棄物回収リサイクル会社「石坂グループ」だ。ペットボトルの選別ラインに導入した。同社環境事業部長の石坂繁典さん(35)は「4、5人の作業が1、2人でできるようになった」。
 現場環境の改善に向け自動選別機の導入を考え始めていたころ、以前から付き合いがあった上野社長のウラノス開発構想を聞いた。海外製品にはメンテナンスや運用コストで不安があり、国産の機械で「静脈産業」の未来を変えたいという上野社長のチャレンジに賛同。現場視点の助言で開発を支えてきた。
 導入後、「差し込む光の加減など、ちょっとした条件で選別の精度が変わる。環境づくりが大事」と課題も見えたが、それ以上に「経験や勘に頼っていたことを補っていける」と大きな期待を寄せる。
 ゆくゆくは他のラインにも導入するつもりだ。「ウラノスにできることは多い。同業者などにも広めていきたい」と普及の夢も抱いている。

◎高付加価値生み出した好例 大野宏さん(新潟県工業技術総合研究所参事)

 2016年度から2年間、AIの土台づくりでウエノテックスと共同研究に取り組んだのは、新潟県工業技術総合研究所中越技術支援センター(長岡市)だ。
 「新たな看板製品を作り、業界を変えていくという上野社長の熱意を感じた」。センター参事の大野宏さん(58)は振り返る。
 「共同研究は企業に成果をスムーズに戻せるかが課題だが、専門性を持つ人材をしっかり確保し、グループ会社への技術移転がうまくいった。短期間で製品化した執念もすごい」と称賛する。
 新型コロナウイルス禍を受けて、新たな商機を見いだそうと、AIを使った製品開発を模索する企業が増えている。
 大野さんは、ウエノテックスの事業展開について「ハードの高い技術にAIを上乗せし、付加価値の高い製品を生み出した好事例だ。AIは幅広く応用できる。多くの県内企業に続いてほしい」と話した。


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2020年10月11日日曜日


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