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女川再稼働 請願者の意見陳述却下 県常任委員長が決定

 東北電力女川原発2号機(女川町、石巻市)の再稼働を巡り、宮城県議会環境福祉委員会の渡辺勝幸委員長(自民党・県民会議)は12日、請願者による意見陳述など住民団体が要望した3項目を却下する決定を同委に示した。県議会9月定例会は13日の同委で、再稼働に賛成、反対双方の請願を審議する。
 住民団体や野党会派は他に、東北電と双方の請願者が推薦する有識者の参考人招致、傍聴席の拡充も求めていた。渡辺氏は「公平性のためには賛否両方の意見を聞く必要がある」「所定の委員会室で行う規定があり、コロナ下で密を避ける必要もある」と説明した。
 12日の同委では意見陳述の在り方を中心に議論し、野党会派は女川町、石巻市両議会が反対の請願者を所管委員会に招いた経緯を踏まえ、請願者招致の必要性を主張した。
 「脱原発をめざす県議の会」会長の佐々木功悦氏(みやぎ県民の声)は「県民にとって今、一番関心がある問題。県議会の熟議のためにも呼ぶべきだろう」と強調。熊谷義彦氏(社民党県議団)は「請願の趣旨に関する質問ができない」と委員長決定を疑問視した。
 与党会派は請願書で内容が把握できると反論した。自民会派会長の高橋伸二氏は「賛成、反対の請願を読んだ。改めて聞く必要性を感じない」と指摘。同会派の安藤俊威氏は「委員会は限られた日程の中で進めなければならない。委員長が苦労して出した結論だ」と理解を求めた。
 渡辺氏は13日の同委に、資源エネルギー庁と内閣府の担当者を呼び質疑の時間を設ける方針も提案し、了承された。終了後、「全ての要望を実現するための検討はした。総合的に判断した結論だ」と述べた。
 要望3項目のゼロ回答に、「女川原発の再稼働を許さない!みやぎアクション」の多々良哲世話人は「女川、石巻の議会も最低限の手続きとして請願者の意見を聞いた。多様な声をくみ取るべきだ」と批判した。


2020年10月13日火曜日


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