福島のニュース

要援護者の避難確実に、個別支援プラン見やすく改定 台風19号で浸水被害の福島・郷野目

改修が一部完了した濁川の堤防=6月末、福島市郷野目地区

 福島市は、昨年の台風19号で浸水被害が拡大した郷野目地区を対象に、1人暮らしの高齢者ら要援護者の避難先などをあらかじめ確認しておく「個別避難支援プラン」を改定した。従来のプランは使い勝手が悪かったため、一覧性を高めた上で関係者が共有するよう見直しを図った。市は同地区をモデルに、プランの改定を市内に順次拡大させたい考え。
 約600世帯が暮らす同地区は台風19号で阿武隈川水系の濁川が破堤し、167世帯が浸水。1986年の8.5豪雨でも被害を受けた水害の常襲地区で、今年6月には濁川の堤防かさ上げが一部完了した。
 2009年に制度化された従来のプランは市がリストとして所有し、災害が起きてから地区の町内会長らが申請して活用できる仕組みだった。見づらくて使いにくく、郷野目地区でも台風19号では生かされなかった。
 市は6月から地区住民を対象に説明会を開き、プランや改定の手順について周知を図ってきた。町内会の役員らが分担して要援護者宅を回り、9月までに約40人分を取りまとめた。
 A4判のシートに、家族らの連絡先や避難を助ける地域の支援者、避難情報の提供や声掛けの必要の有無などを記載した。各プランは一覧表にもまとめ、個人情報の取り扱いに留意しながら町内会長や民生委員が共有できるようにした。
 要援護者には自宅の浸水区分や支援者の連絡先、避難所を記したA4判の「備忘録」を配布。台所の冷蔵庫など目に付きやすい場所に掲示してもらう。郷野目地区町内会の尾形武治会長は「一人一人に寄り添ったプランができた」と語る。
 市長寿福祉課は「郷野目地区の経験を生かし、過去に水害被害が相次いだ地区を中心に既存のプランの改定、または未策定地区解消に努めたい」と話す。


関連ページ: 福島 政治・行政

2020年10月13日火曜日


先頭に戻る