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東北農業景況が大幅悪化 コロナでマイナス転落 20年上半期

 日本政策金融公庫(日本公庫)がまとめた2020年上半期の東北の農業景況調査によると、景況動向指数(DI)はマイナス14.3となり、19年通期に比べて31.4ポイント低下して大幅に悪化した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で多くの業種で落ち込み、プラス値から転落。20年通期ではさらに悪化して、マイナス36.6になる見込みだ。

 業種別のDIは表の通り。全10業種のうち8業種で悪化した。新型コロナの影響で、肉用牛は首都圏への出荷低迷や輸出の停止などがあったとみられ、大幅に落ち込んだ。歓送迎会の中止などもあり、施設花きも景況感が悪化した。
 一方、養豚は内食需要などで好転。露地野菜も改善した。
 20年通期の見通しは7業種が悪化を見込む。全体に占める割合が高い稲作は、新型コロナの影響などによる需要減少もあって米価の低下を不安視。マイナス43.0の見通しで、全体を押し下げる見込みだ。
 通常の景況調査に加え、新型コロナの影響も調査。売上高に関して「マイナスの影響」が41.5%で、「例年の5割未満」も全体の7.3%を占めた。「プラスの影響」は3.0%にとどまり、「影響はない」は38.5%だった。
 業種別はDIの傾向と同じく、マイナスの影響は肉用牛が97.0%で最も高く、施設花きが79.1%と続き、キノコ、施設野菜、果樹でも半数を超えた。養豚はプラスの影響が27.7%と高く、10業種で唯一、マイナスの影響を上回った。
 日本公庫農林水産事業本部東北地区総括課は「4〜6月は新型コロナ関連融資などの相談が多かった。農業は需要がゼロになることはない職種だが、影響が大きく表れた」と説明した。
 調査は7月、日本公庫の東北の融資先2247件を対象に実施。回答数は901件(40.1%)。


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2020年10月15日木曜日


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