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国分町のPCR検査、全員が陰性 受検者は見込みの半数弱

報道機関に公開された国分町PCR検査の検体採取ブース=3日、仙台市内

 仙台市は15日、東北一の歓楽街、青葉区国分町の接待を伴う飲食店の従業員を対象に、無料で実施した新型コロナウイルスのPCR検査の結果、受検者209人が全員陰性だったと発表した。市は「懸念した潜在的な感染の広がりはなかった」と一安心するが、受検者は4日間で計440人との見込みの半数に満たなかった。専門家は「これでは安心材料にはならない」と効果を疑問視する。
 検査は3、4、10、11日の計4日間、市内の検査会場で唾液から検体を採取し、市衛生研究所(若林区)で調べた。日別の申込者、受検者、結果は表の通り。申込者は募集枠の61.6%、実際の受検者は47.5%にとどまった。
 全員陰性の結果に関し、市保健所の松田敏明参事は15日の記者会見で「繁華街にウイルスが潜み、感染が大きく広がる状況は確認されず、ほっとした。懸念された事態はないと確かめた意義はあった」と語った。
 検査は定禅寺通、広瀬通、晩翠通、東一番丁通に囲まれた区域のキャバクラ、ホストクラブなど約420店の従業員のうち、無症状者を対象に実施した。
 市は「繁華街でどれくらい感染が広がっているか傾向を把握する。無症状の感染者が見つかれば、その分、早く手を打つことができる」と目的を説明した。
 各日110人程度を募集し、定員を超える場合は抽選とした。対象店舗に実施要項を郵送し、記載のQRコードから専用フォームに入り、検査希望日などを入力するよう呼び掛けた。
 だが、受検者は想定を大きく下回った。松田参事は「医療機関で自己負担が2、3万円の検査を無料で受けられる。申し込みが殺到するだろうとの読みだったが、ハードルは高かった」と釈明した。
 国分町ではホストクラブの従業員、利用客ら51人が感染する大規模クラスター(感染者集団)も発生したが、今のところ再度の検査は予定していないという。


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2020年10月16日金曜日


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