宮城のニュース

コロナ禍の報道検証 河北新報社、読者と考える紙面委員会

新型コロナウイルスと報道の役割について議論した紙面委員会(写真撮影時のみマスクを外しました)

 河北新報社は15日、第48回「読者と考える紙面委員会」を仙台市青葉区の本社で開いた。「新型コロナウイルスと報道の役割」を主題に仙台弁護士会の須藤力弁護士、NPO法人都市デザインワークス(仙台市)の榊原進代表理事、東北大大学院生命科学研究科長の杉本亜砂子教授の3委員が意見を交わした。
 東北では2月29日に初の感染者が仙台市で確認された。河北新報社の一連の新型コロナ報道に関し、榊原委員は「感染拡大の初期は未知のウイルスにどう対応すべきか、東北の感染状況はどうなのかという情報を得たかった。その点で適切な報道だった」と評した。
 「科学的知識に関する報道が、まだ不足している」と指摘したのは杉本委員。「専門家の意見にばらつきはあるし、以前は正しかったことが今は正しくないこともあり、知識をどう伝えるか難しいが、ウイルスの性質や感染能力などの情報をもう少し読者に提供する必要がある」と語った。
 須藤委員は今後の紙面に関し「『コロナ慣れ』と言うべき雰囲気がまん延しており、状況を引き締める報道をしてほしい」と提言。「コロナ下でも努力や工夫を重ね、頑張っている人を取り上げ、将来に希望や勇気を持てる記事を載せてもらいたい」と期待した。
 感染者への差別や偏見をなくすための報道、政府が打ち出した政策の検証、自治体で異なる感染情報の公表基準なども議論した。


関連ページ: 宮城 社会

2020年10月16日金曜日


先頭に戻る