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園児ら屋上に避難訓練 気仙沼向洋高生が手助け

避難訓練で気仙沼向洋高の屋上に上った園児

 宮城県気仙沼市波路上の市立波路上保育所は16日、地震による津波を想定し、同じ地区内にある気仙沼向洋高に園児を避難させる訓練を初めて実施した。
 3〜5歳の全園児9人を、保育士4人が誘導。国道を横断し、約500メートル離れた高校の校舎まで10分かけて歩いた。津波による浸水を想定し、園児は高校の教員や生徒に導かれて4階建ての校舎の屋上まで階段で上った。
 保育所の市指定避難所は、園舎から約1キロ先の階上中となっている。災害時、火災などで移動が難しいケースも想定され、半分ほどの距離にある気仙沼向洋高を一時避難場所とするよう望む声が保護者からあり、訓練の協力を依頼した。
 保護者への引き渡し訓練も実施。保育所の藤沢育美所長(48)は「園児は普段、階段を使わないので心配もあった。意外とスピーディーに上れ、いざという時に迷わずに避難に向かえると自信になった」と振り返った。
 同高の岸貴司防災主任(45)は「旧校舎が津波で被災した学校として、防災教育は柱の一つ。今後も積極的に地区の防災力向上に貢献していく」と話した。
 保育所は、東日本大震災の津波で旧園舎が全壊。2014年に500メートル内陸に移転新築した。年3回、津波を想定した避難訓練を行っている。


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2020年10月17日土曜日


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