岩手のニュース

三鉄車内で「海と希望の学校」 東大センターが開催、宮古の中学生13人参加

三陸鉄道を「動く教室」にして行われた海と希望の学校

 岩手県大槌町にある東京大国際沿岸海洋研究センターが研究成果を広く発信する「海と希望の学校」が17日、初めて三陸鉄道の車内で開かれた。センターと連携協定を結ぶ宮古市重茂中の3年生13人が、ワカメを題材に海の豊かさと人とのつながりについて学んだ。
 車両は釜石市の鵜住居駅を出発。59.8キロ離れた宮古市の田老駅との間を4時間10分かけて往復し、授業のほか、生徒がセンターの協力で進める地域学習の相談会が車内で行われた。
 ワカメと海流について講義した福田秀樹准教授(生物地球化学)は、ワカメの炭素を年代測定すると、生息する海水域に寒流の親潮がどれくらい流れ込んでいるか分かると説明。「味や見た目が同じでも科学の視点から眺めると意味を持つ違いが見えてくる。好奇心が世界を広げてくれる」と語り掛けた。
 催しは、新型コロナウイルスの影響で修学旅行が中止となった重茂中の3年生に思い出づくりをしてもらおうとセンターが企画した。真石(まいし)優花さん(15)は「身近なワカメも深く調べると、いろいろなことが分かると知った。三鉄で授業を受けるなんて新鮮で楽しかった」と話した。
 「海と希望の学校on三鉄」は来年2月、一般向けにも実施される予定。


関連ページ: 岩手 社会

2020年10月18日日曜日


先頭に戻る