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東北道の一部区間、最高速度120キロ1カ月 事故件数増加なし、引き続き安全運転を

最高速度120キロを示す標識=岩手県紫波町の東北道上り線

 東北自動車道の花巻南−盛岡南インターチェンジ間(約27キロ)で、全国で初めて最高速度が120キロに引き上げられてから1カ月が経過した。試行期間と比べて事故件数などに大きな変化はないが、岩手県警は「引き続き注意して走行してほしい」と安全運転を呼び掛ける。

 最高速度120キロの本格運用は、9月16日に始まった。今月14日までに物損事故は4件発生したが、人身事故は起きていない。
 2019年3月から本格運用までの試行期間中、人身事故は2件、物損事故は106件で、1カ月平均5.8件。本格運用後も目立った変化はない。
 同区間を頻繁に利用する盛岡市の会社員武藤功さん(67)は「最高速度が引き上げられて利便性が増した。正式に運用されてよかった」と話す。
 同区間の最高速度は、2017年から段階的に100キロ、110キロ、120キロと引き上げられ、試行運用されてきた。
 県警は車両の実勢速度や死傷事故件数などを精査し、利便性や安全性を確認。今年8月に交通規制基準が改正され、本格運用に踏み切った。
 県警高速隊の山本拓志副隊長は「慎重に進めながら本格運用を開始したことで、事故の増加を防げた」と振り返る。
 だが、トラックなど大型貨物自動車の最高速度は従来の80キロのまま。千葉県のトラック運転手堀江良夫さん(65)は「乗用車が後ろから迫ってくる感覚があり、追い越される時が少し心配だ」と懸念する。
 東北大未来科学技術共同研究センターの山辺茂之准教授(自動車安全工学)は「高速走行中は周囲との距離感や感覚に違いが生じやすい。最高速度にかかわらず安全な速度を守ってほしい」と注意喚起する。


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2020年10月18日日曜日


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