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スマート社会へ 地域を創る新しい力(3)期待しています!

円谷哲司さん
鵜川良平さん

◎消火栓の位置確認スムーズ/円谷哲司さん(須賀川市消防団訓練部長)

 「アプリの導入で、より早く消火活動に着手できるようになった」。アプリを活用している須賀川市消防団訓練部長の円谷哲司さん(52)は現場の実感を語る。
 円谷さんが特に感じているアプリの利点は、端末上で水利の位置や、実際に使用できるかどうかを確認できることだ。従来は住宅地図を頼りに探したり、見つかっても老朽化などで使えない場合があったという。アプリは地図上に消火栓の位置を表示できるほか、点検記録の登録も可能。出火現場と、使用可能な水利の位置、距離を事前に把握できるため、活動の戦略も立てやすくなるという。
 円谷さんはアプリの利点を説明する一方、それを使用する人の練度向上の必要性も指摘する。「火災現場は混乱しがち。端末を操作する余裕もなくなる。その中でも、情報を取りまとめられる人員が求められる」

◎人材育て効果的な活用模索/鵜川良平さん(須賀川市市民安全課消防係長)

 刻一刻と状況が変わる災害現場を想定し、円谷さんと同様に情報通信技術(ICT)を利用する人間の備えが必要と話すのは、同市市民安全課消防係長の鵜川良平さん(47)。「ICTだけに頼るのではなく、情報や技術に対する準備が大切になる。まずは人間ありき」と人材育成や情報処理に特化した班の編成をはじめ、ICTをより効果的に活用するための方法を模索する。
 警戒や避難誘導など災害時にはさまざまな役割が求められる。鵜川さんは「効率的、安全な消防団活動と円滑な消防行政に向け、今後ICTは必須になる」と考えている。
 ICTの導入は、災害発生時の既存の情報伝達についても再考するきっかけとなったという。ICTを利用できなくなるような災害も想定されるためだ。鵜川さんはICTに加え、防災行政無線など住民にくまなく情報が行き届く態勢の構築、維持も重要と指摘する。「アナログも含め、あらゆる手段を残したい」。既存の手段に加え、ICTを「どう使いこなすか」。可能性を追求する考えだ。


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2020年10月18日日曜日


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