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原発避難者の今を継続発信 「相双の会」会報100号超え

国分さんらが発行する「相双の会」の会報。原発事故被災者の生の声を紹介してきた

 東京電力福島第1原発事故の避難者でつくる「原発事故被害者 相双の会」が発行してきた会報が100号を超えた。2012年からほぼ毎月のように発行し、散り散りになった避難者の生活ぶりといった情報を提供。今は避難者だけでなく、全国の支援者らにも届けている。
 相双の会は12年6月、福島県浜通りから多くの人が避難していた会津若松市で結成され、会報発行も始めた。会長で元郵便局員の国分富夫さん(75)=相馬市=も全住民が避難した南相馬市小高区で被災し、会津若松市で生活していた。
 「東電や国の責任を明確にしたいという思いが出発点。編集は浪江町や富岡町の出身者と協力して行ってきた」と振り返る。
 節目の100号では全国の避難者や支援者の声を特集。「あの日突然、原発という魔物の土足で踏みにじられた」「電力と国が原発再稼働を推進していることに憤りを感じる」などのメッセージが寄せられた。今月の101号は東京都から飯舘村に移り住んで被災した夫婦の話を紹介した。
 避難者らが起こした集団訴訟を積極的に取り上げたのも特徴。国分さん自身が原告に加わった訴訟だけでなく他の訴訟も傍聴し、情報発信してきた。
 当初は印刷して約200人に配った。今はメールで約400人に届けている。プリントアウトして配布する人もおり、読者は相当数に上るという。
 ただ、毎月の編集作業はかなりの負担。100号を節目に打ち切ることも考えたが、国分さんは「今後も発行してほしいという要望が多く、もうしばらく続けるつもり」と話す。

 


2020年10月18日日曜日


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