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仙台の老舗ビアホール相次ぎ閉店 キリンビアフェスタ、営業69年の銀座ライオンも コロナ影響

開店当時の面影を残すキリンビアフェスタ仙台駅前店の店内

 JR仙台駅前で27年余り営業を続けてきたビアホール「キリンビアフェスタ仙台駅前店」(仙台市青葉区中央)が今年いっぱいで閉店する。好みの多様化などで最盛期のにぎわいが失われる中、新型コロナウイルスの流行が追い打ちを掛けた。運営会社は内装なども含めて賃貸店舗を引き継ぐ事業者を募っている。

 同店は1993年、名掛丁商店街に面したビルの地下に開店した。広さ約360平方メートル、190席。キリンビールの生ビールを複数そろえ、食パンを2分の1斤使った「ハニーバタートースト」や花火付きの大きなパフェなどが人気を集めた。
 しかし、近年は居酒屋などでも生ビールを提供するようになり、レモンサワー人気や若年層のアルコール離れも重なった。「ビアホールが時代と合わなくなってきた面があった」と店を運営するサンワ・レストラン・クリエイツ(仙台市)の大宮カレン社長(45)は話す。
 3月はコロナの影響で来店者が激減し、4月11日〜6月末の休業期間中に閉店を決断。常連客らに最後に感謝の気持ちを伝えようと、営業を再開した。
 「従業員の思い入れも強い店。業態変更も検討したが、広さ、家賃などを考え、続けるのは難しいと判断した」と大宮社長。「コロナがなければ閉店までは考えなかった。時代のニーズに合わせて次に何をするか、未来を考えたポジティブな閉店だ」と話す。新業態へのチャレンジを検討しているという。
 市内では9月25日、51年開店のビアホール「銀座ライオン青葉通一番町店」も「コロナの影響ばかりではないが、収益改善が見込めない」(サッポロライオンの広報担当者)として閉店。老舗ビアホールが立て続けに幕を引く。
 キリンビアフェスタは開店当時から調理場を除きほぼ改装しておらず、年月を重ねた内装には趣がある。サンワは居抜きでの引き継ぎ先を探している。連絡先は同社022(221)7659。


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2020年10月19日月曜日


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