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処理水海洋放出 「風評被害どこでもある」復興相、広域補償必要性示す

福島第1原発の構内にある処理水のタンク群=2020年6月

 東京電力福島第1原発にたまり続ける放射性物質トリチウムを含む処理水を海洋放出した場合に想定される風評被害を巡り、平沢勝栄復興相は20日の閣議後記者会見で「福島に限らず、被害は日本全体どこでもあり得る。海に線は引いていない」と述べ、広域的な対策や補償が必要だとの見解を示した。
 平沢氏は「風評は海だけでなく、陸にも及ぶ可能性がある。場合によっては九州の産品に影響が出ることだって考えられる。海外の輸入規制に影響があれば、全部が(補償の)対象になる」と持論を展開した。
 全国漁業協同組合連合会(全漁連)は15、16日、海洋放出に反対する要請書を国に提出した。平沢氏は「要望はごもっとも。私が漁業従事者ならもっと強く言った。思いを無視することがないよう最大限努力する」と強調した。
 村井嘉浩宮城県知事が19日の定例記者会見で「国民的議論がなされたとは思わない」と指摘したことにも言及。タンクの容量が限界に迫る現状に触れ「時間的にぎりぎりだが、知事の意見もあるだろう。今後も国民の意見を聴き、納得してもらえる対応をしていく」と話した。


2020年10月21日水曜日


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