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宮城農高が「大豆100粒運動」に参加 生産から流通まで学ぶ

藤原社長(左から3人目)の指導を受けながら、油揚げ作りに挑戦した宮城農高の生徒ら

 宮城農高(名取市)は、大豆の栽培を通じて食の大切さを学ぶ全国的な取り組み「大豆100粒運動」に賛同し、豆腐の製造・販売を手掛けるマルト食品(宮城県亘理町)の協力で、生徒を対象とした「ジュニア豆腐マイスター講座」を開いている。

 運動は料理研究家の辰巳芳子さん(95)が2004年に提唱。大豆は日本食に不可欠な食材ながら国内自給率が6%と低迷し、海外の情勢不安に左右されやすい。危機感を覚えた辰巳さんは全国の小中学校に栽培を呼び掛け、現在は高校にも拡大している。
 同校は大豆の生産から加工、流通までの一連の流れを実体験する運動の趣旨に賛同。19年度から参加し、同校の農場で岩沼市の在来品種「ミヤギシロメ」を栽培する。本年度は生活科1年の39人が、マルト食品の藤原竜二社長(46)らから大豆や凝固剤(にがり)の基礎知識を学んできた。
 3回目となる今月8日の講座は油揚げ作りに挑戦した。用意した木綿豆腐生地を、菜種油を使い、膨張させる低温、水分を飛ばす高温の2段階で揚げて完成させた。参加した藤原杏花さん(16)は「何げなく食べている油揚げを作るのにこんなに時間がかかるとは」と話した。
 マルト食品は、同校の農場で取れた大豆約120キロのほぼ全量を買い取って豆腐を製造、販売している。藤原社長は「日本の農業の将来を担う農業高生の参加は意義深い」と喜ぶ。
 講座は「豆腐マイスター」資格を持つボランティア10人もサポートしている。最終回となる12月の4回目では豆腐作りを学ぶ予定。


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2020年10月23日金曜日


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