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「ほっとしている」「不安は消えない」女川再稼働賛成請願採択に地元住民ら賛否

 東北電力女川原発2号機の再稼働を求める請願を宮城県議会が採択した22日、原発が立地する女川、石巻両市町の住民らからは賛否の声が上がった。
 請願を県議会に提出した女川町商工会の高橋正典会長(70)は「ほっとしている。このまま粛々と(再稼働に向けた)議論を進めてほしい」と期待。石巻市牡鹿稲井商工会の斎藤富嗣会長(60)は「立地自治体の意向が反映された」と評価する一方で「住民は避難道整備などの安全対策も求めている」と注文を付けた。
 「県議会の議論は不十分。住民の声に向き合ってくれなかった」と語るのは女川町の前町議高野博さん(77)。重大事故に備える広域避難計画の実効性の不備を訴えてきた。「再稼働だけがどんどん現実のものになるが、住民の不安は一向に消えない」と嘆いた。
 脱原発を訴える石巻市北上町十三浜の佐藤清吾さん(79)は「福島であれだけのことが起きたのに、どの議員も『国策』を盾にしてまともな議論をしなかった。本当に情けない」と語気を強めた。
 県議会に再稼働反対の請願を出していた生活協同組合あいコープみやぎの高橋千佳理事長(50)は「再稼働ありきで進み、数で押し切られてしまった」と憤る。「原発ゼロの希望ある未来のために一致団結して闘っていく」と話した。


2020年10月23日金曜日


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