福島のニュース

教育施設の存廃検討 福島・双葉町教委、来月現地を視察

 福島県双葉町教委は22日、東京電力福島第1原発事故に伴い住民避難が続いている町内の小中学校や図書館など、教育施設の利活用や存廃の検討を始めた。有識者らによる検討委員会で議論を重ね、来年2月をめどに意見を取りまとめる。
 町立の小学校2校と中学校、幼稚園は、いわき市内の仮設校舎で運営されている。園児・児童生徒数は計約50人で、原発事故前の1割程度。今年3月まで町内全域に避難指示が出されていたこともあり、教育関連施設の存廃は未定のままだった。
 22日に検討委の初会合が同市内の町役場であり、町教委が各施設の現況を説明した。小中3校の校舎は築41〜51年で、東日本大震災の地震で壁にひびが入ったり、雨漏りが発生したりしていることが報告された。
 ふたば幼稚園は地震に伴い地盤が液状化。建物が傾き、内部の被害が大きいことから町教委は再利用を断念し、解体する方向で検討を進めていることを明らかにした。解体時期は決まっていない。
 検討委の会合は計3回開催の予定。住民の帰還意向や新しいまちづくりの方向性を踏まえて各施設の在り方を話し合い、答申をまとめる。11月中に委員による現地視察を行う方針。
 舘下明夫教育長は取材に「教育復興への一歩をようやく踏み出した思いだ。さまざまな意見を聞き、新しいまちづくりの中での学校教育を考えていきたい」と話した。


2020年10月23日金曜日


先頭に戻る