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キノコ採り遭難急増 マツタケ豊作で入山者増 岩手

遭難防止を呼び掛けるビラを手渡す岩手署員(右)=21日、八幡平市

 キノコ採り中に遭難する人が、10月に入って岩手県で急増している。豊作のマツタケを目当てに山に入る人が増えたのが大きな理由とみられる。夢中になるあまり山中で迷ったり、けがをしたりして動けなくなった事例が多く、県警は注意を呼び掛ける。
 県警によると今年の遭難発生状況は表の通り。21日現在13件(14人)となっている。うち10月の遭難が10件を占める。8日には岩泉町の82歳女性が斜面を滑落して動けなくなり、2日後に遺体で発見された。
 遭難者の多くは70歳以上。単独で自宅近くの山に入ったケースが多いが、複数人で入山し、山中ではぐれた例もある。県警は「疲労や注意力の低下が、けがや道の迷いにつながったのではないか」と分析する。
 遭難件数は昨年の2倍近くで、例年の10件前後と比較しても多い。例年は9〜10月中旬ごろが多いが、今年はまだキノコ採りの適期が続いており、県警は10月いっぱい遭難が起きる可能性があるとみる。
 県警は入山者に対し、事前に家族に行き先や帰宅時間を伝え、早めに戻るよう促す。携帯電話や上着を持ち、非常時に備えて水や食料を持参することも呼び掛けている。
 県警や岩手署などは21日、入山者が多い八幡平市の商業施設で啓発活動を実施。関係者約15人が街頭で注意を促すビラを配った。田中道照県警地域課次長は「複数人で入山して孤立を防ぐなど、準備や対策をして身を守ってほしい」と話した。


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2020年10月24日土曜日


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