宮城のニュース

仙台港に漂着したニタリクジラの死骸 石巻で遺伝子や年齢など調査へ

クレーンで引き揚げられ、トレーラーに載せられるニタリクジラ=24日午前10時15分ごろ、仙台市宮城野区の仙台港

 仙台市宮城野区の仙台港に漂着したクジラの死骸が24日、石巻市の捕鯨会社に運ばれた。研究目的で25日に解剖される。当初は絶滅危惧種のシロナガスクジラとみられていたが、引き揚げ後、専門家がニタリクジラと確認した。
 クジラは体長約13メートル、体重約21トン。雌の成体の可能性が高い。仙台港に宮城県の担当者や捕鯨関係者らが見守る中、24日午前10時ごろクレーン車で引き揚げられ、トレーラーで石巻市の捕鯨会社に運ばれた。遺伝子や年齢などを調べる。
 骨格標本にし、同市のクジラ博物館「おしかホエールランド」への展示が検討される見通し。同館が骨格の状態によって標本にできるか判断する。
 調査に訪れた東京海洋大の中村玄助教(鯨類学)によると、ニタリクジラが東北に漂着するのは珍しい。「ニタリクジラの標本は全国的に少なく、貴重な資料となる。分類学上の研究にも役立つはずだ」と話した。
 引き揚げを見守った多賀城市天真小1年の永井湊君(7)「近くの海にクジラがいるなんてびっくり。思ったより大きかった」と話した。
 ニタリクジラは22日、仙台港に係留中のフェリー船首のくぼみに挟まっているのが見つかった。頭部に線状の隆起部が3本あるのが特徴で、宮城県沖周辺は生息域の北限とされる。


関連ページ: 宮城 社会

2020年10月25日日曜日


先頭に戻る