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大川小校舎前で語り部ガイド再開 遺族、備えの重要性訴える

参加者に被災状況を説明する佐藤さん(奥中央)と鈴木さん(奥右)=25日、宮城県石巻市釜谷の旧大川小

 東日本大震災の津波で児童74人と教職員10人が犠牲になった宮城県石巻市旧大川小の児童遺族らでつくる「大川伝承の会」は25日、新型コロナウイルスの影響で中止していた校舎前での定期語り部ガイドを9カ月ぶりに再開した。今後は以前と同じくほぼ月1回、感染対策を取りながら事故の教訓を伝えていく。

 市内外の約70人が参加。ともに伝承の会の共同代表で、6年の次女みずほさん=当時(12)=を亡くした佐藤敏郎さん(57)と6年の次女真衣さん=同(12)=を失った鈴木典行さん(55)が案内した。震災遺構の整備工事が進む校舎周辺の立ち入り可能な場所を見て回り、裏山にも登った。
 佐藤さんは校庭での運動会など被災前の学校の様子を写真を使って紹介。「大川小は特別な場所と言われるが、震災前は普通の日常があった。特別でないときに災害は起きる」と強調した。
 鈴木さんは震災2日後に真衣さんら多くの児童の亡きがらを土中から見つけ出した当時を振り返った。「学校管理下で多くの犠牲が出たのは大川小だけ。悔しい。こんなことがあってはいけない」と力を込めた。
 参加者にマスク着用と検温への協力を求めた。東京都の会社員松沢迅馬(はやま)さん(21)は「津波の脅威に絶句した。この事実を歴史に残す必要がある」と話した。
 伝承の会は2016年12月から今年1月までほぼ毎月、不特定多数が集まる語り部ガイドを実施。コロナ禍を受け、オンラインでの案内や個別の対応に当たってきた。佐藤さんは「同じ言葉でも実物を前にすると伝わり方が違う。開催できて良かった」と語った。
 次回は12月13日。


2020年10月26日月曜日


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