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菅野(仙台一)が男子400障害V 全国高校大会陸上

男子400メートル障害決勝 優勝した菅野(仙台一)(川村公俊撮影)

 陸上の全国高校大会最終日は25日、エディオンスタジアム広島で行われ、男子400メートル障害は菅野航平(宮城・仙台一)が51秒78で、女子400メートル障害は山本亜美(京都橘)が57秒51で制した。
 男子砲丸投げは日本高校記録保持者のアツオビン・ジェイソン(大阪桐蔭)が18メートル24で快勝した。女子は1年生の川口由真(徳島・生光学園)が14メートル37で勝った。
 男子200メートルは三輪颯太(埼玉・西武学園文理)が20秒88、女子は石川優(神奈川・相洋)が23秒82で制し、ともに100メートルとの2冠に輝いた。

◎高校最後のチャンスリード稼ぎ逃げ切る

 高校最後のチャンスに懸けていた。男子400メートル障害の菅野は初の全国大会制覇。「天にも昇る気持ち。夢だったら覚めないでほしい」。えんじ色の仙台一高陸上部の部旗を誇らしげに掲げた。
 風を読んでプランを練っていたが、追い風に乗って進もうと思っていた後半が逆に伸びない。「9台目を跳んで風が追っていないと気付いた。歩幅を広げて15歩でいくつもりの10台目が詰まって17歩に」。それでも逃げ切るだけのリードをしっかり稼いでいた。
 出場選手最速のタイムを持っていても簡単には勝てないのが全国の舞台だ。初日の400メートルは全国ランキング2位だが、決勝進出を逃している。前半飛ばし過ぎた反省から本命の400メートル障害はイーブンペースを徹底。「あの400があって良かった」と強く思う。
 中学時代から全国高校総体(インターハイ)での活躍に憧れた。高校日本一で部旗を掲げるのは「夢とロマン」であると同時に、地元で動画配信を見守ってくれている学校の仲間たちへの優勝報告だった。
 コロナ下の休校期間中も落ち込まず、謙虚に高みを目指し続けた。今季たった一度の全国大会を制し、選手としての成長をかみしめる。「監督の佐藤方信先生に最後の最後で恩返しできた。もっと力を付けて世界と戦いたい」。ひたむきさが己を強くする。174センチ、65キロ。(岩崎泰之)


2020年10月26日月曜日


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