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「語り部ナビ」レンタカー、石巻の被災地を案内 カーシェア協会貸し出し

旧大川小の前を通過するレンタカー。カーナビから被災の概要を伝える音声が流れる

 宮城県石巻市の一般社団法人「日本カーシェアリング協会」は、カーナビの音声案内と共に東日本大震災の被災状況などを伝える「語り部ナビ」付きレンタカーの貸し出しを始めた。震災から10年を前に、風化が進みつつある最大被災地の記憶を後世に伝えるのが狙い。
 ナビは、JR石巻駅に近い協会を出発する4ルートを設けた。旧大川小や南浜町に立つ「がんばろう!石巻」看板などを巡る1日コースのほか、半日や2時間のルートもある。走行中に各地の被災状況や復興の様子が音声で流れる。石巻の歴史や地理も紹介する。
 愛知県のナビシステムメーカーが開発した観光案内機能付きの商品を利用した。音声内容は市内の語り部ガイドの協力を得て作成した。
 レンタカーのオプションとして21日に取り扱いを始めた。料金は1回1000円。ナビ利用者はレンタカーの利用料金が3割引きになる。
 カーナビの台数が限られているため事前の予約が望ましいという。協会の石渡賢大(けんた)事業部長は「震災の風化を防ぐ一つの手段として多くの人に使ってほしい」と話す。
 協会は震災後、全国から寄付車を集め、地域住民が活用し合う「コミュニティー・カーシェアリング」を導入。割安でのレンタカー事業も展開している。
 連絡先は日本カーシェアリング協会0225(22)1453。


2020年10月27日火曜日


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