宮城のニュース

大崎・鳴子温泉「農民の家」復活 来年10月宿泊施設開業 石巻の会社が取得

2021年10月に新たに営業開始する「農民の家」

 運営団体の破産で営業を停止した宮城県大崎市鳴子温泉の温泉保養施設「農民の家」が、宿泊施設として復活することが27日、分かった。石巻市の建設会社「サンユー」が土地建物を買い取り、2021年10月のオープンを目指す。
 農民の家の敷地は国道47号沿いの約1万7000平方メートル。延べ床面積約1万5000平方メートルの約20棟が立ち、客室数は300超。鳴子温泉郷で最大規模の施設となる。
 新施設は農民の家の名称を継承する予定。4種類ある温泉の源泉を生かし、建物をそのまま活用する。営業停止前と同じく自炊客も受け入れる。総客室数は約360だが、水道管が老朽化した棟は順次改修する計画で、新施設開業時は280室でスタートする。
 宿泊料などは多くの人が利用しやすいように設定する。サンユーの佐々木清志社長は「湯治で愛用していた従来の客に加え、若い世代も呼び込む工夫を凝らして、幅広い年代が利用するホテルにしたい」と話す。施設内の神社をPRに活用したり、黄色いハンカチを旗のように飾ったりする構想もあるという。
 農民の家は、全国唯一の温泉専門農協「県農民の家農協」が運営していたが、価格競争などの影響で利用者が減少。農協の破産手続き開始に伴い、18年2月末に営業停止した。
 家族で施設を利用していたという佐々木社長は「農民のためとして始まった由緒ある建物。コロナ禍だからこそ、引き継いでいきたい」と意気込んでいる。


関連ページ: 宮城 社会

2020年10月28日水曜日


先頭に戻る