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一力遼の一碁一会 「囲碁とは」 ルール単純、戦略は多彩

 囲碁に対して、多くの人が「難しそう」というイメージを持っていると思います。でも、ルールは非常にシンプルです。
 基本的な決まり事は(1)交点(線が交わる所)に黒、白の順に交互に打つ(2)相手の石の四方を囲むと取ることができる(3)囲った陣地の多い方が勝ち−の三つです。言葉だけでは伝わりにくいので、図を使って(2)と(3)を説明します。
 まずは(2)についてです。図1の白石は全て次に黒に打たれると取られてしまう「アタリ」という状態です。黒が□に打つと、図2のように隅、辺、中央の白を取ることができます。
 図3は、お互いの陣地が確定して試合が終わった場面です。図3の黒の陣地(黒地)を△、白地を×で表したのが図4です。△が17個、×が12個あり、黒地17目(もく)、白地12目と数えます。結果は黒の5目勝ちになります。
 囲碁の大きな特徴として、自由度の高さが挙げられます。将棋やチェスは駒の動きが決まっていますが、囲碁の場合は石自体に役割があるわけではなく、基本的には盤上のどこに打ってもOK。スタイルも人それぞれで、先に陣地を稼ぐタイプや、相手の石を取りにいくのが好きなタイプなど、その人の個性が強く出ます。私はこの点に囲碁の醍醐味(だいごみ)を感じています。
 盤の広さは、プロの公式戦では19×19の「19路盤」が使われますが、13路盤や9路盤といった小さい碁盤も用いられます。入門用の7路盤など、さらに小さいものもあります。レベルに応じて盤の広さを自由に変えられるのも囲碁ならではです。
 先述した三つのルールを押さえておけば、誰でもすぐに囲碁を打つことができます。最初は「相手の石をたくさん取る」という目的を持って始めてみてはいかがですか。まずは、自由に石を置いてみましょう!
(囲碁棋士)


2020年10月28日水曜日


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