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「漂流ポスト」の手紙供養 震災10年、思いは天へ 岩手・陸前高田

寄せられた手紙を収めたファイルに手を合わせる赤川さん

 東日本大震災などで亡くなった人たちに向け、岩手県陸前高田市広田町の「漂流ポスト」に寄せられた手紙の供養が28日、広田町の慈恩寺であった。ポストを設置した赤川勇治さん(71)らが焼香し、手を合わせた。
 昨秋以降に届いた約80通を2冊のファイルに収め、供養した。赤川さんは「震災から来年で10年。故人に思いをはせて手紙をしたため続ける人がいる一方で、今もペンを執ることができない人もいる。一行でもいいので手紙を書いて心を癒やしてほしい」と話した。
 新型コロナウイルス感染防止のため、震災犠牲者の家族は参列せず、赤川さんを姉妹で支える青森県八戸市の佐川澄子さん(70)、長野県飯田市の平栗妙子さん(66)ら3人が同席した。
 漂流ポストは2014年3月に設置。全ての手紙に目を通す赤川さんは一通一通の思いを受け止めることに精神的な負担を感じた時もあったが、佐川さんらの励ましの言葉を心の支えに活動を続けてきたという。
 赤川さんは「1人の力では続けられなかった」と感謝した。平栗さんは「手紙を読み、感情移入することもある。それぞれの思いが天に届いてほしい」と願った。
 手紙は匿名や非公開を求めることも可。宛先は〒029−2208陸前高田市広田町赤坂角地159の2「漂流ポスト」。


2020年10月29日木曜日


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