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首里城再建を油彩で支援 洋画家・渡辺雄彦さん、仙台で来月チャリティー展

渡辺さんの「酒器と煙管」
渡辺雄彦さん

 昨年10月に火災で正殿などが焼失した首里城(那覇市)の再建を支援しようと、仙台市太白区の洋画家渡辺雄彦さん(87)が11月3〜8日、青葉区国分町のギャラリー専でチャリティー油彩展を開く。売り上げの一部を那覇市に寄付する予定で、渡辺さんは「首里城の再建に少しでも役立てばうれしい」と話す。
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 渡辺さんにとって、沖縄は3回スケッチ旅行で訪れるなど思い入れの深い土地。特に首里城は琉球王国の独自の文化を象徴する建物として強く印象に残ったという。それだけに、焼失する様子をテレビで見た時は大きなショックを受けた。
 那覇市の城間幹子市長が、渡辺さんが30年以上教官を務めた宮城教育大の卒業生だったということにも縁を感じ、チャリティー展を企画した。
 油彩展では、沖縄の酒器に中国の少数民族ミャオ族のきせるを組み合わせた最新作「酒器と煙管(きせる)」など静物画17点を展示する。
 2018年の日展に出品した「卓上の物たち」も会場に並ぶ。キュービスムの画家ジョルジュ・ブラックの展覧会ポスターを背景に、マンドリンなどを描いた100号の絵。「描き終わった後、全てを出し切った気持ちになった」といい、自身が長年手掛けてきた静物画の最後の大作と位置付ける作品だ。
 85歳からは故郷の相馬地方の伝統行事「相馬野馬追」を題材にした大作に挑戦している渡辺さん。「沖縄は戦時中から虐げられ、今も米軍基地が集中し、他地域の犠牲になっている。沖縄に関心を持つきっかけになれば」と話す。
 渡辺さんは相馬市出身。現在、河北美術展参与、日展会員、宮城教育大名誉教授を務める。
 油彩展は午前10時〜午後5時。最終日は午後4時まで。連絡先はギャラリー専022(721)5221。


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2020年10月30日金曜日


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