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少女が見つめた沖縄の「ちむぐりさ」 ドキュメンタリー映画、フォーラム仙台で公開

「ちむぐりさ−菜の花の沖縄日記」の一場面(C)沖縄テレビ放送

 高校生活を那覇市のフリースクールで過ごした、石川県出身の女性の沖縄体験を追ったドキュメンタリー映画「ちむぐりさ−菜の花の沖縄日記」(平良いずみ監督)が30日、仙台市青葉区のフォーラム仙台で公開。11月5日まで上映される。
 米軍基地を抱えた沖縄の悲しみを、主人公の坂本菜の花さん(21)の視点で描いた。いじめを経験した坂本さんは15歳から3年間、フリースクール「珊瑚(さんご)舎スコーレ」で過ごし、戦争で学校に行けず夜学に通う高齢者たちとの交流を通じ、沖縄の現実に目を向けるようになる。
 在学中、坂本さんは北陸中日新聞でコラム「菜の花の沖縄日記」を連載。温かい人情に触れ合いながら、米軍基地問題や、政府の冷ややかな姿勢に翻弄(ほんろう)される沖縄の人々の姿を見つめ続けた。自身が耐えてきたいじめの構図に重ね合わせたという。
 タイトルの「ちむぐりさ」は沖縄の言葉で、「誰かの心の痛みを自分の悲しみとして共に胸を痛めること」。多感な時期をこの地で過ごし、沖縄の悲しみを自分の問題として受け止めていく過程をカメラは追う。
 平良監督は沖縄テレビ放送のキャスター。坂本さんの高等部3年間の日々を撮った番組「菜の花の沖縄日記」に、卒業後の映像を加え再編集し映画化した。
 番組としては「地方の時代」映画祭グランプリ(2018年)や、日本民間放送連盟賞報道番組部門優秀賞(同)を受賞。映画は同局の開局60周年記念作品として20年、順次公開中。


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2020年10月30日金曜日


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