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ヤマニシ、更生計画案提出 年内の認可決定目指す

 会社更生手続き中の東北最大の造船会社「ヤマニシ」(石巻市)は30日、更生計画案を東京地裁に提出した。関係者によると金融機関や取引企業に総額120億〜130億円の債権放棄を求める内容。今後、書面投票による債権者の議決を経て、年内に裁判所の認可決定を目指す。
 ヤマニシや関係者によると、負債総額は140億円以上で、無担保部分の9割以上のカットを要請する。担保がある債権者には原則、全額を弁済する方針。今後、石巻地方の取引先や有力企業から出資を受ける。認可決定後、防衛装備品メーカー「JMUディフェンスシステムズ」(京都府舞鶴市)出身の出本政徳氏がいったん社長に就く。
 今後の事業は船舶修繕と鉄構造物の製造を柱とし、主力だった新造船建造は当面、停止する。希望退職を募るなどし、従業員を約150人から70人に半減させた。2022年3月期に黒字転換を見込む。
 管財人の松嶋英機弁護士(東京弁護士会)は「地元関係者の総力を挙げた支援に深く感謝したい。今後、全力を挙げて更生計画案の認可と遂行に努める」との談話を出した。
 ヤマニシは1月31日、123億円の負債を抱え会社更生法の適用を申請。2月17日に更生手続き開始の決定を受けた。新型コロナウイルス感染拡大で事業環境が悪化し、スポンサー企業の選定を一時断念。自主再建に方針を変え、更生計画案の策定を進めていた。


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2020年10月31日土曜日


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