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仙台・自動車専門学校クラスター100人超 学校側「行動把握、校外は困難」

留学生が在籍する専門学校などを対象とした意見交換会

 仙台市青葉区の花壇自動車大学校で発生した新型コロナウイルスの集団感染は30日、留学生と職員ら計402人の検査が終了した。学生寮で生活する留学生を中心に計102人の感染が判明し、東北最大のクラスター(感染者集団)となった。市は留学生らが在籍する市内の専門学校を対象に意見交換会を開催。専門家は「分かりやすい言葉での情報発信」を提言した。
 市保健所によると、大学校の感染状況は表の通り。留学生は全335人のうち約3割の98人が陽性と判明した。無症状は16人。残る83人は発熱などの症状があったが、県と市が設置するコールセンターへの相談、医療機関の受診などをしたケースは少なかった。
 感染が判明した留学生のうち、半数を超える55人は学生寮で生活する。全入寮生は78人で、約7割に感染が広がった計算になる。市保健所も寮内での接触を要因の一つとの見方を示す。
 学校によると、学生寮では留学生がラウンジに集まり、一緒に飲食することがあった。〓名(えびな)満常任理事は「食費を抑えるため協力して炊事した。助け合いがあだになった」と嘆いた。
 ただ、学生寮にいない留学生の陽性判明も少なくなく、授業や学校外で接触があり、感染が広がった側面もある。27日には留学生と同居する別の学校の男子学生、30日には留学生と学校外で飲食を共にした無職男性の感染も確認された。
 〓名常任理事は「留学生は国籍ごとのコミュニティーに参加し、学校外の人と交流を深めたりする。そういった行動までは把握しきれない」と困惑する。
 30日、青葉区役所であった意見交換会には、大学や専門学校など26校の担当者が出席。一部非公開で行われ、市によると、出席者から「相談窓口が分かりづらいと話す留学生がいる」などの声が上がったという。
 終了後、講師を務めた東北医科薬科大の賀来満夫特任教授(感染制御学)は「できるだけ分かりやすい言葉を使って、外国人学生に感染症の情報を伝えられるかがポイントになる。しっかり相談できる体制づくりも必要だ」と指摘した。

(注)〓は魚へんに老。


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2020年10月31日土曜日


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