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国重要文化財の観音坐像を公開 宮城・大崎市

一般公開が始まった国の重要文化財「木造千手観音坐像」

 宮城県大崎市田尻地区に伝わる国の重要文化財「木造千手観音坐像(ざぞう)」の一般公開が10月29日、市田尻総合支所で始まった。2017年9月の重文指定前から市松山地区で保管されていたが、今年2月に業務を開始した支所新庁舎に収蔵室と観覧室が設けられ、移設された。
 坐像はホオノキを使った寄せ木造りで、台座も含め高さ約1.9メートル。脇侍である木造不動明王立像、木造毘沙門天立像と共に展示されている。
 岩手県平泉町の中尊寺金色堂の仏像と作風が似ており、12世紀後半に中尊寺の仏像を造った仏師の作といわれる。仏像には珍しく、目は二重まぶたで、髪をたわませて結い上げる「結髪」が特徴。
 田尻地区の地域住民が守り続けていたが、文化審議会が17年3月、国重文に指定するよう答申。その後、市松山ふるさと歴史館で保管されていた。
 支所で28日にあった式典には関係者約70人が出席。テープカット後、地元に伝わる「春藤流」謡曲の披露などで公開を祝った。
 伊藤康志市長は「800年以上現存するのは奇跡。後世に伝わるよう保存と管理を進めたい」と話した。
 見学無料。午前9時〜午後4時。土日も公開するが、月曜は非公開。連絡先は市田尻総合支所0229(39)1111。


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2020年11月01日日曜日


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