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宮一校舎に感謝 卒業生が解体前にアートプロジェクト、23日のイベントで完成

旧校舎の中庭を色とりどりのペンキで塗る卒業生たち

 老朽化に伴い、12月から解体される宮城一高(仙台市青葉区)の旧校舎に感謝を伝えようと、卒業生の有志が23日、「宮一さよなら校舎の会」を校内で開く。イベント当日まで旧校舎の見学者に外壁などをペンキで塗ってもらい、学びやに別れを告げるアートプロジェクトも展開する。

 取り壊される旧校舎は鉄筋コンクリート3、4階建てで、宮城一女高時代の1966〜69年に建てられた。中庭を取り囲むようにロの字の形に建てられ、当時は先進的な造りの建物として注目を集めたという。
 半世紀以上が経過し、老朽化が著しくなり、学校は今年7月に教室の使用をやめた。建て替えが決まり、生徒は仮設校舎に移った。現在は30日まで、平日午前9時〜午後4時に見学者に開放している。
 イベントは午前10時〜午後3時。各界で活躍する卒業生のチラシ配布やアルゼンチンタンゴ、英語落語などのパフォーマンス披露がある。小型無人機ドローンで旧校舎を撮影した記録映像の上映も行われる。
 有志は旧校舎に色とりどりのペンキを用意する。希望する見学者に、74年度卒業のアーティスト高橋雅子さん(63)=埼玉県=の監修で、中庭に面した外壁や地面を花びらを描くように色を塗ってもらう。10月28日にスタートした。
 イベント当日に高橋さんが仕上げを施して完成させる。「感謝の思いが集まって色が重なり、旧校舎が包まれるようなイメージになればいい」と語った。
 現役生は新型コロナウイルス対策で密集を避けるため、事前に花びらをかたどった折り紙にメッセージを書き込んでもらい、当日に校舎に掲示する。
 82年度卒業の主婦石井あけみさん(55)=青葉区=は「建物が一瞬でなくなる喪失感を東日本大震災で経験した。歴史ある校舎が取り壊される前に、感謝の気持ちを表したい」と話す。
 連絡先は電子メールsayonarakosha@gmail.com


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2020年11月04日水曜日


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