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駆除したクマを観光資源に 青森・西目屋にジビエ工房がオープン

捕獲したクマの皮を剥ぐスペース。上部のチェーンにつるして作業する
クマ肉を加工する「ジビエ工房白神」の開設をテープカットで祝う関係者
施設で加工した肉を使い提供する予定のクマ鍋(西目屋村提供)
熟成させたクマ肉を加工するスペース

 青森県西目屋村は5日、農作物の被害防止などのために捕獲されたクマを有効活用しようと、食肉加工施設「ジビエ工房白神」をオープンした。世界遺産・白神山地周辺に根付いていた「目屋マタギ」の精神を継承し、観光資源として育んでいく。

 クマ肉を鍋やカレー、コロッケといった料理用に加工し、村の道の駅「津軽白神」などで提供する。キーホルダーなど、クマ皮を使った土産物の開発も今冬の発売を目指して進めている。
 白神山地の麓にある村は近年、クマによるリンゴなどの食害が悩みの種となっていた。昨年度に駆除したクマは過去最多の38頭に上った。死骸は廃棄してきたものの、猟友会の会員らから「もったいない」といった声が上がっていた。
 施設は津軽ダムに近い居森平(いもりたい)地区に整備。遊休施設となっていた旧ダム管理事務所の車庫を約3800万円かけて改修した。延べ床面積は約67平方メートル。
 捕らえたクマの皮剥ぎから肉の熟成、加工まで一貫して行える。作業は、村が会計年度任用職員として雇う猟友会会員や地域おこし協力隊員が担う。将来的には、鹿やイノシシの加工も視野に入れる。
 現地で開設式があり、関和典村長は「クマ肉を料理に使いたいといったレストランからの連絡も寄せられており、さまざまな展開が期待できる。鳥獣被害の悩みを逆手に取って地域産業につなげたい」と話した。


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2020年11月05日木曜日


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