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県美術館「移転新築案」「18年基本方針」「増築なし現地改修案」の3案で検討へ 宮城県回答

宮城県美術館

 仙台市青葉区の県美術館を宮城野区に移転集約する宮城県の構想を巡り、移転新築案と2018年に策定された美術館リニューアル基本方針を比較するのは不適切だとして、方針策定に関わった会議のメンバー有志が県に提出した要望書に対し、県は5日までに、文書で回答した。基本方針を移転新築案との比較対象から外さない一方、増築しない現地改修案検討の要望は了承した。
 県は、基本方針は有識者の意見を踏まえ、老朽化への対応や今後美術館に必要な機能を含めて策定されていると主張。基本方針と移転新築案に、増築しない現地改修案を加えた3案で検討していくと答えた。移転新築案と現地改修案は現在作成中で、公開時期は答えられないとした。
 要望書では、基本方針は策定の条件や目的が異なることから、移転新築案との比較は不適切だと指摘。現地改修案を作り、移転新築案と併せて県民に事前に公開するよう求めていた。
 提出したメンバーの一人、有川幾夫前美術館長は「現地改修案の公開について回答がなく不満だ。県民の知らないところで作られており、移転案正当化のために進めているのではと疑ってしまう。フェアな議論ができない」と話した。
 リニューアル基本方針は会議の結果を受け、18年3月、県教委が策定。美術館を県民会館(青葉区)とともに移転、集約する案は県有施設の再編構想を議論する県の有識者懇話会が、19年11月に公表した。


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2020年11月06日金曜日


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