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共用シャワーで拡大? 自動車専門学校のクラスター 陰性者、相次ぎ陽性に

 新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生した仙台市青葉区の花壇自動車大学校で、陰性だった留学生に風邪症状が現れ、再検査で感染が判明するケースが相次いでいる。これまで計13人が陽性に転じ、うち12人は学生寮に暮らす。校内で1人目の陽性が判明した後の寮内の対策が十分でなく、感染が拡大した可能性がある。

 自動車大学校の感染者は5日時点で留学生や職員ら計113人。このうち留学生が108人を占め、64人は学生寮で生活している。
 市や学校によると、再検査で陽性が判明した寮生は10月28日に2人、29日に1人、11月2日に4人、4日に5人と相次ぐ。いずれも10月23〜27日の検査で陰性が確認されたが、風邪症状が現れるなどして再検査した。11月2日には寮生でない留学生1人も陽性に転じた。
 10月20日に校内1人目の感染者が発表され、21日に職員2人、23日には寮生を含む留学生12人の感染が判明した。学校は23日、寮内の居住フロアを陽性者と陰性者に分けた。26日以降は炊事や飲食を共にするラウンジの使用を禁止した。
 だが、シャワールームやトイレなど寮生が生活する上で閉鎖できない共用空間もあった。〓名満校長代理は「同じ時間帯にシャワーを利用しないよう呼び掛けたが、徹底されなかった可能性がある」と明かす。
 感染した寮生は29日から順次、宿泊療養施設などに移り始めた。寮生の最初の陽性判明から6日後。その間に寮内で感染が広がり、陰性と確認された寮生も陽性に転じたとみられる。
 市保健所の松田敏明参事は「寮内で生活スペースを完全に区分けできなかったことが要因の一つ。他にもウイルスが体内に潜伏していた陰性の寮生がいて、感染が広がった可能性も考えられる」と分析する。

(注)〓は魚へんに老


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2020年11月06日金曜日


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