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女川町長「避難路整備を」 再稼働巡り宮城知事に要請

村井知事(左)に要請文を手渡す須田町長

 東北電力女川原発2号機(宮城県女川町、石巻市)の再稼働を巡り、須田善明宮城県女川町長は6日、県庁を訪れ、村井嘉浩知事に重大事故時に避難路となる県道整備など原子力防災の「継続的かつ着実な推進」を求めた。村井知事は「不断の改善は必要」と応じた一方、財源確保が課題と強調。再稼働の可否は9日の市町村長会議の議論を踏まえ、早ければ月内にも判断する考えを改めて示した。
 須田町長が村井知事に手渡した要請文では、多額の予算が必要な整備事業を県単独で担えない点に理解を示しつつ、「『予算が付けばやる』では防災力の向上は果たせない。大事なのは姿勢、意識だ」と訴えた。
 意見交換で須田町長は、再稼働の賛成派、反対派双方から避難路が不十分との懸念が生じていると指摘。「われわれは町外の道路に手を掛けられない。県が『しっかりやる』と明示することで、多くの人々の安心につながる」と迫った。
 村井知事は原発が立地する以上、再稼働の有無にかかわらず重大事故は起こり得ると説明。「省庁を横断し、国に支援を求めていく」と明言を避けた。
 終了後の取材で、須田町長は「(町外も範囲となる)広域防災には、国の後押しの有無にかかわらず、県の対応が不可欠だ」とくぎを刺した。村井知事は避難路となる国道398号石巻バイパスの整備に追加で約200億円かかるとし、「財源の問題があるが、最終的には抜本対策も含めて考えるべきだ」と述べた。
 再稼働に「同意」するかどうかの判断時期について、村井知事は「民意を見定めたい。そう遠くない未来に決断しなければならない」と話した。


2020年11月07日土曜日


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