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集団移転 ようやく一歩 丸森向原・五福谷地区の住民が合同地鎮祭

地鎮祭が行われた和田東地区の集団移転予定地

 昨年10月の台風19号で浸水被害を受け、集団移転を計画する宮城県丸森町の向原、五福谷地区の住民らが6日、移転先の同町和田東地区で合同地鎮祭を行った。造成完了後の来年5月ごろに住宅の建設が始まり、同年末ごろまでに全10戸13世帯が新居での生活を始める見通しだ。
 住民や町幹部、建築業者ら計約50人が出席し、工事の安全を祈願した。住民でつくる「和田東集団移転の会」会長の佐久間新平さん(71)は「ようやく再建がスタートする。町による支援も後押しとなった。本当の大変さはこれからだが、復旧、復興に向けて頑張る」とあいさつした。
 保科郷雄町長は「復興の確かな歩みを実感している。一人一人の生活に寄り添って町全体の復旧、復興を加速させたい」と語った。
 移転先は農地だった場所で約6000平方メートル。氾濫した五福谷川沿いの両地区からは500メートルほど離れている。町が用地内で町道や水道を整備する。土地のかさ上げも行われる。
 両地区の被災住民は避難所で話し合い、集団移転を決断した。佐久間さんが主体となって用地確保などを進め、近隣地区の世帯も計画に加わった。
 向原地区の自宅が被災し、仮設住宅で暮らしている佐藤秀夫さん(87)は「住んでいた集落とのつながりを保てる近い場所に移りたいと思っていた。地権者らの理解もあり、実現に近づいた」と感謝した。


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2020年11月07日土曜日


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