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ICT栽培コメ上出来 仙台・新川で住民ら初収穫 NTTドコモが連携

栽培された稲を手鎌で刈り取る子ども

 情報通信技術(ICT)で農作業を効率化するとともに、農薬と肥料を使わないことで単価アップを目指したコメの初収穫が7日、仙台市青葉区新川の田んぼであった。
 先端技術を活用し、高齢化や人口減少が進む宮城地区西部の地域課題解決を図る市の事業の一環。休耕地の増加と農業の担い手不足に対応するため、NTTドコモが連携した。
 同社のノウハウに基づき、初年度の今年は約8アールで「深水管理栽培」に挑戦した。常に約15センチの深さに水を張るが、水田に設置したセンサーがスマートフォンに水位データを送信することで、生産者が現地で確認する手間を省いた。
 深水管理栽培は雑草の繁殖を抑制し、農薬による除草が不要になる。水田の養分が雑草に奪われず稲の成長に回るために肥料も使わなくて済み、従来の無農薬・無肥料栽培より収量が多くなるという。
 稲刈りは地域住民や子どもたち、郡和子市長らが手鎌で行った。収量は概算で約300キロとなり、新川町内会の石垣喜美雄会長(78)は「初めての農法で半信半疑だったが、想像以上の実りだった。今後も成果を挙げ、若い担い手の参入につながればいい」と期待を語った。
 来年度以降は、水位管理のための水門操作の自動化など、さらなる省力化に向けた取り組みを進める。


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2020年11月08日日曜日


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