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震災体験をオンラインで共有、10年目へ試行も 仙台市職員らイベント

パソコンに向かい、市職員の体験を朗読するチーム仙台のメンバー(左)=仙台市青葉区の市市民活動サポートセンター

 東日本大震災の対応に当たった仙台市職員の体験をさまざまな形で後世に伝えるイベント「あれから9年スペシャル」が7日、オンライン形式で開かれた。今年3月に市内の会場で開催予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大で延期を余儀なくされ、オンラインによる伝承を試行した。
 イベントは市職員の自主勉強会「Team Sendai(チーム仙台)」などでつくる実行委員会の主催。青葉区の市市民活動サポートセンターを主会場にビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」で各地をつなぎ、約50人が参加した。
 チーム仙台が職員から聞き取った震災直後の体験談の朗読、当時を振り返った際の映像の上映があった。
 消防局職員が「津波で街が海のようになり、助けを求める市民の場所が特定できなかった。『助けに行きます』と言えなかった」と自身の体験を生々しく語る場面などが流された。
 一般社団法人「フェーズフリー協会」の佐藤唯行代表理事が東京から出演。平常時と災害時の両方に役立つ「フェーズフリー」の商品やサービスを広げる意義を語るコーナーもあった。
 イベントは新型コロナの収束が見通せない中、実行委が震災10年の節目の来年3月に計画する「10年スペシャル」のオンライン開催に向けた試行も兼ねた。
 実行委員長を務めるチーム仙台発起人の鈴木由美さん(58)は「音声の設定や通信環境などの課題を洗い出すことができた。10年スペシャルに向け、オンラインならではの伝承方法やイベントのコンテンツを考えていきたい」と話した。


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2020年11月08日日曜日


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