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宮城・名取で津波想定した震災後初の総合防災訓練

避難誘導の指示などに当たった市消防団員

 宮城県名取市は7日、東日本大震災からの復興まちづくりが進む閖上地区で、津波を想定した総合防災訓練を行った。消防団や地元町内会などから延べ約500人が参加し、避難誘導や避難所運営の手順を確認した。震災後、市内で津波を想定した総合防災訓練は初めて。
 訓練は午前8時半、市内で震度6強の地震が発生し、大津波警報が発令されたとの想定で実施。閖上地区の住民が最寄りの集合型災害公営住宅や閖上公民館、閖上小中の屋上に次々と駆け込んだ。
 同公民館では市消防団が指揮本部を開設し、無線を使って被害状況の収集や避難誘導の指示などに当たった。活動中の団員には、津波到達予想時刻の10分前までに安全な場所に退避するよう繰り返し伝えた。
 閖上小中での避難所運営訓練は、新型コロナウイルスへの対応に重点を置いた。入り口で避難者の体温を測定し、健康状態をチェック。参加者は飛沫(ひまつ)防止のパーティション(間仕切り)やテント、段ボールベッドの設営を体験した。
 閖上西町内会の渡辺成一副会長(70)は「町内には要支援者も多い。日頃から近所にどういう人がいるのかを知り、助け合える地域にしたい」と話した。
 山田司郎市長は講評で「日頃の防災意識や訓練を積み重ねることで、より安心安全なまちづくりを進めたい」と述べた。


2020年11月08日日曜日


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