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ヨウ素剤配布、郵送でも 全国初、コロナ感染への不安に配慮 宮城県

2018年6月にPAZ圏内の住民の配られた安定ヨウ素剤=石巻市役所

 東北電力女川原発2号機(宮城県女川町、石巻市)の再稼働を巡り、宮城県は9日、重大事故による甲状腺被ばくを防ぐ安定ヨウ素剤の事前配布について、郵送も併用する方針を明らかにした。新型コロナウイルス対策の一環で、ヨウ素剤の郵送対応は全国初という。
 事前配布の対象は、5キロ圏の予防的防護措置区域(PAZ)と5キロ圏を通って避難する「準PAZ」の住民で、2020年度は女川町約200人、石巻市約1300人。町生涯学習センターで20日、市荻浜公民館で29日に説明会を開く。
 19年度までは説明会で医師による説明や問診に加え、服用方法を周知した上で出席者にヨウ素剤を手渡していた。20年度は新型コロナの感染拡大を受けた特例措置で、ヨウ素剤に対するアレルギーや甲状腺の異常、高血圧の薬の服用がない場合、郵送で受け取れる。
 希望者は県ホームページに掲載されている説明動画を視聴し、事前配布の案内に同封された既往症などの確認書類を返信する。県は月内にヨウ素剤の郵送を始める予定。
 県薬務課の担当者は「出席者への直接配布が理想だが、感染の不安を訴える住民もいる。配布率の向上にもつながる」と話した。
 ヨウ素剤の服用で、甲状腺がんを引き起こす放射性ヨウ素の内部被ばくを防ぐ。


2020年11月10日火曜日


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