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震災遺構「中浜小」がグッドデザイン特別賞受賞 「見学体験を工夫」 宮城・山元

グッドデザイン賞特別賞を受賞した震災遺構「中浜小」

 宮城県山元町の東日本大震災の遺構「中浜小」が2020年度のグッドデザイン賞特別賞に選ばれた。津波の脅威を伝え、未来の災害への備えを考える場となっている点が評価された。
 受賞したのは同賞グッドフォーカス賞(防災・復興部門)。住民ワークショップを重ねて保存活用を決定し、町の保存条例で建築基準法の適用を外し、被災したままの状態で公開を可能にしたと紹介。
 受賞理由として、校舎を核に展示資料、モニュメントなどの見学体験が工夫されており、「(整備に至る)プロセスにおける柔軟な発想が空間の質を高め、この種の施設を整備する際の一つのモデルを提示した」としている。受賞について、斎藤俊夫町長は「地域の思いを震災遺構として具現化できた。全国の方々に次の備えに対するヒントとして活用してもらいたい」と話した。
 中浜小には高さ約10メートルの津波が校舎2階天井近くまで到達。児童ら90人は屋上の屋根裏倉庫に避難し助かった。県南唯一の震災遺構として整備され、9月下旬、一般公開が始まった。


2020年11月10日火曜日


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