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手掘りのトンネル「すごい」 世界農業遺産「蝉堰」を児童が見学 宮城・加美

狭いトンネルを探検する児童

 宮城県加美町宮崎小(児童100人)の4年生19人が2日、世界農業遺産「大崎耕土」の構成要素の一つ、町内のかんがい施設「蝉堰(せみぜき)」を見学し、地域の新田開発の歴史を学んだ。
 蝉堰は現在の町宮崎地域を藩制時代に治めた石母田氏が、1660年から約10年をかけて築造したトンネルと水路。地域の田畑のかんがいなどに利用されている。
 児童は、鳴瀬川の川幅が狭い部分の地形を利用して造った取水口を確認。ヘルメットをかぶり、ライトを手に持って、昔の取水口から狭い地下トンネルに入り、岩盤に残る手掘りのノミの痕などを「発見」した。川村怜央君(10)は「長いトンネルを手作業で掘ったのはすごい」と驚いていた。
 蝉堰では、現場責任者の子どもを人柱にして工事成功を祈願したといわれている。児童たちは地域内にある子どもを祭った縁切地蔵や石母田氏の墓なども回った。
 見学は地元の環境保全団体「石母田ふる里保全会」が案内した。渡辺哲副理事長は「歴史があって今があることを実感してもらえた。世界農業遺産に認定されたことを機に、多くの人に見学してほしい」と話している。


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2020年11月10日火曜日


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