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外国人留学生、相次ぐコロナ感染 同居生活で拡大 仙台市、情報提供見直し

新型コロナ情報が載った多言語パンフレットがテーブルに並ぶ仙台多文化共生センター=仙台市青葉区

 仙台市で留学生の新型コロナウイルス感染が急増している。クラスター(感染者集団)が発生した花壇自動車大学校(青葉区)のほか、複数の専門学校などでも外国人学生の陽性判明が相次ぐ。同居生活による集団感染や医療機関の未受診などのケースが発覚し、市は感染防止策の情報提供などの見直しを進めている。
 市内では自動車大学校の集団感染があった10月下旬以降、留学生の感染確認が急増した。11月に入り、10日までに計39人の陽性が判明し、同期間の市内感染者の32.2%を占めた。
 感染した自動車大学校の留学生と同居する別の学校の留学生、それぞれ違う学校に通う同居の外国人学生の陽性も分かった。7日には既に感染判明の2人を含め、アパートの一室に暮らす計7人の「家庭内」集団感染も明らかになった。
 仙台観光国際協会によると、専門学校などの私費留学生は家賃負担を抑えるため、ルームシェアで共同生活する傾向が強いという。
 協会国際化推進課の須藤伸子課長は「経済的な理由のみならず、同じ国籍の先輩に日本の生活スタイルを教えてもらう空間にもなっているようだ」と明かす。
 感染した留学生の多くは症状があっても医療機関を受診しなかった。11月以降に判明した39人のうち、自ら受診したのはわずか6人。市保健所が濃厚接触者として検査し、初めて分かるケースが大半だった。
 県と市が設置するコールセンターは外国人の相談に12カ国語で対応する。仙台多文化共生センター(青葉区)は、医療機関に相談する際の注意点を載せた多言語のパンフレットを置く。
 だが、須藤課長は「自分の言葉が通じるかどうか不安があり、受診や相談をためらっているかもしれない。そもそもコールセンターの存在自体を知らない可能性もある」と指摘する。
 市内在住の外国人は約1万3800人。このうち留学生は3割強の約5000人を占め、政令市の中でも比較的割合が大きい。
 郡和子市長は10日の定例記者会見で「体調が悪化しすぐさまコールセンターに相談、医療機関の受診がなかった点は反省する。対策を取っても届いていないことが問題。適切な情報提供を検討する」と語った。


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2020年11月11日水曜日


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