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宮城県美術館移転構想「県民説明会なく進む」 東北大関係者、県に抗議文

抗議文を県に提出した野家東北大名誉教授(左)ら市民団体のメンバー=11日、県庁

 仙台市青葉区の宮城県美術館を宮城野区に移転集約する県の方針を巡り、県が約束した県民説明会を実施せず計画を進めているとして、東北大関係者でつくる「宮城県美術館の移転計画中止を要望する有志の会」など移転に反対する市民5団体は11日、県に抗議文を提出した。
 抗議文では、要望書を提出した有志の会への個別説明会が実施されていないにもかかわらず、県が団体へのヒアリングが完了したと説明していると主張。移転か現地改修かの検討結果が出る前に、県民説明会を開催することも含め、25日までに回答するよう要求した。
 有志の会発起人代表の野家啓一東北大名誉教授は「いくつかの団体に対する不十分な説明をしただけで、県民説明会をしたことにし、計画を進める口実にするのは許されない」と訴えた。
 県の個別説明会を受けた日本建築学会東北支部の石川善美前支部長は「説明会では中止要望への応答がなく、意見交換は深まらなかった。密室での談話で議論の内容は県民に伝わっていない」と語った。
 提出後の取材に、県震災復興政策課は「有志の会とは早い段階で意見の場を設けたい。県民説明会の方法や時期は未定だが、開催する予定だ」と答えた。


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2020年11月12日木曜日


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