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宮城3病院統合 仙台赤十字、現地存続求め要望書

仙台赤十字病院

 仙台市太白区選出の自民、公明両党の宮城県議と市議全9人は12日、県立がんセンター(名取市)、東北労災病院(仙台市青葉区)との連携統合構想が浮上した仙台赤十字病院(太白区)の現地存続を病院と県に申し入れた。舟山裕士院長は「将来を見据えて検討する」、村井嘉浩知事は「最後は当事者の判断。年内に一定の方向性を出したい」と答えた。
 要望書は、赤十字病院が周産期や整形外科、救急医療などに幅広く対応する中核的医療機関と指摘。がん治療の高度化を目指す新病院とは理念や役割が異なり、連携統合の協議から除外すべきだと主張した。
 3病院と県、東北大による5者で協議する枠組みも問題視。市民への医療提供体制に重大な影響が出かねないとして、仙台市も議論に加えるよう求めた。
 赤十字病院では、鈴木勇治市議会議長が要望書を提出。舟山院長は「重く受け止める」とした上で、日赤本部による協議が進行中であることを念頭に「結果を踏まえ、判断する」と述べるにとどめた。
 県庁では、太白区連合町内会長協議会の鈴木公至会長も同席。村井知事は「病院側が建物の老朽化などを勘案し、独自の経営判断で議論に参画した。私の意思で外すかどうかは決められない」と語った。
 知事は、新病院が緩和ケアなど総合的な対応を想定しており、赤十字病院は連携対象として妥当と強調。市の協議参加には「仙台が入れば『(がんセンターがある)名取市も』となる。方針が決まった段階で意見を聴きたい」と否定的な考えを示した。
 終了後、鈴木議長は「考え方は分かるが、『その通り』とはならない。方針決定まで時間もない。仙台市長に動いてもらうよう働き掛けるなど、今後の対応を検討する」と話した。


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2020年11月13日金曜日


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