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3病院統合「宮城県に反対表明を」 仙台市議会正副議長が市長に申し入れ

郡市長(手前左)に意見表明するよう申し入れる(右から)鈴木議長と嶋中副議長=16日午後2時ごろ、仙台市役所

 仙台市議会の鈴木勇治議長と嶋中貴志副議長は16日、郡和子市長と藤本章副市長と面会し、宮城県立がんセンター(名取市)と東北労災病院(青葉区)、仙台赤十字病院(太白区)の連携・統合協議を巡り、移転に反対する意見を県側に表明するよう申し入れた。

◎郡氏検討する考え

 市政に関し、正副議長が市長に申し入れするのは異例。会談後、郡市長は「これまで連携・統合協議の情報収集を進めてきたが(要請を踏まえ)少しステージを上げなければならない」と語り、県への意見表明を検討する考えを示した。
 会談は冒頭のみ公開され、鈴木議長は「議会の議論や市民の要望を聞いた市長の決意を伺う。村井嘉浩知事と忌憚(きたん)のない意見を出し合う場が必要だ」と迫った。議長によると、郡市長は非公開になり「重く受け止める」と答えたという。
 会談後、鈴木議長は村井知事が年内に一定の方向性を示し、3病院がある仙台、名取両市には「方針が決まった段階で意見を聞く」としているとして、報道陣に「時機を逸しかねない状況になっている」と危機感をあらわにした。
 郡市長は「市民の不安に答える立場。県が仙台医療圏にどんな将来ビジョンを持っているのか、改めてたださなければならない」とする一方、「統合か移転か連携か、形が全く見えていない。私から賛成、反対を申し上げる状況に至っていない」との認識も示した。
 連携・統合協議を巡っては、仙台赤十字病院がある太白区の連合町内会長協議会が10月14日、郡市長に移転阻止を求めた。東北労災病院がある青葉区の協議会も今月17日、移転反対の要望書を提出する。市議会では「県方針が決まる前に意思表示すべきだ」との指摘が相次ぐが、郡市長はこれまで「影響を見極めている段階」と繰り返してきた。


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2020年11月17日火曜日


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