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宮城県美術館移転断念 「賢明な判断」「残念」関係者の思い交錯

仙台医療センターの旧病棟(左)と新病棟。県の構想では、解体後の跡地を県美術館の移転先にしていた=13日

 宮城県美術館(仙台市青葉区)の移転新築構想を巡り、村井嘉浩知事は16日、現地存続を決断した。賛否両論に揺れた地元関係者の安堵(あんど)と落胆が交錯した。

 県に現地存続を求める要望書を提出した青葉区の立町地区町内会連合会の阿部邦彦会長は「そのままの雰囲気で残ることはうれしい。ほっとした」と喜んだ。
 仙台医療センター跡地(宮城野区)への移転新築を掲げていた村井知事の方針転換には「住民の要望を無視できなかったはずだ。財政面ではなく、周辺環境や建物の文化的価値を再評価したことは賢明な判断」と好感を示した。
 阿部会長は、県庁で28日開かれる県民説明会に参加する予定。「美術館を大事に育てていくため、どう改修するのか最後まで見届けたい」と話した。
 「県が移転を断念したことは残念だ」と話すのは、宮城野区の榴岡地区町内会連合会の及川勇会長。「医療センター跡地に県美術館ができれば、地域活性化につながったのだが…」と肩を落とした。
 東京エレクトロンホール宮城(県民会館)、みやぎNPOプラザは計画通り、跡地に移転集約される方針。及川会長は「多くの人が集まれる温かい場所にしてほしい」と期待した。


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2020年11月17日火曜日


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